ぬうん通信

ぬうん通信 vol.111 (2021.1.25.Mon)

1/22 金曜日 休刊のお詫びと理由について

お詫び 「年初の抱負はどこへ?」

去る1月22日金曜日、ぬうん通信が休刊になってしまった。これについては編集部一同、心からお詫びを申し上げる。大変申し訳ありませんでした。

年初の挨拶において昨年の反省として「更新の遅れ」を編集長自らが挙げて置きながら、舌の根も乾かぬ内にもう更新が滞ってしまったことについては、弁解の余地などない。

多くの係りのうんの資格を剥奪してきた編集長だが、いよいよ自身が更迭される番となるのだろうか?

しかし、今回更新が遅れたことについては十分な理由がある、と編集長は滂沱(ぼうだ)の汗をかきながら叫んだのである。まずは、その理由についてお伝えしよう。

休刊となった理由 「地上げにあったようなもの」

ことの発端は、編集長がひとり編集部に残って翌日のためにぬうん通信の更新作業を行っていた時のことだ。コーヒーを淹れるためにお湯を沸かしていたところ、どこからか舌打ちが聞こえた。どうやら、編集部が入っているマンションの住人のようだ。この住人によると、「お湯を沸かす音がうるさい、いやがらせをしているんだろう」ということだそうだ。

「いやがらせなんかするわけがない」と話す編集長の言葉に全く耳を貸す気配のないこの住人に対して、人として何かが欠損していることを感じ取った編集長は、さらなる非人間的行為に出くわす前にこの編集部を引き払う決心をした。

この時の心情について編集長は、こう語る。

言葉が通じないというのは恐るべきことです。私はこれまで言葉を使って生きてきました。言語学者、外山滋比古先生の「言葉を覚えるとともに人間となり、やがてその人間は言葉の中で死んでいく」という玉言にならえば、言葉を失った彼は、生物として死ぬより先に人間として死んでしまったのでしょう。

このまま彼の近くに編集部を置いておけば、ぬうん通信が発行できなくなる危険もあると思いました。だから、すぐにでも出て行かなくてはいけない。これはある種の地上げですね。地上げにあったようなものです。

編集部を急遽引き払わねばならなくなったという事情があったというのは確かなようだ。

ぬうん通信編集部は現在、新しい物件を大急ぎで探しているようだ。しばらくの間は、更新が休みとなることがあるかもしれない。

1日中ずっと物件探しをやっているわけではないので、更新する時間はもちろんあります。

しかし、問題なのは気持ちなんです。今みたいな沈んだ気持ちで、無理やりに通信を楽しく盛り上げようとしても空回りしてしまうのは目に見えています。購読料をもらってるんだからそんなの関係なくやれよ、という意見があるのもわかりますが、言っても私はうんですし、落ち込みやすい性質なんです。いくら仕事だからと言って、落ち込んだ気持ちで楽しいことなんてそんなに簡単に考えつきませんよ!考えてもみてくださいよ!うんですよ!?こっちは毎日ぽけっとやっていきたいんですよっ!

なぜか最後はキレ気味の編集長。このインタビューが掲載されることにオッケーを出したのも編集長だ。正常な判断とは思えない。それほどに追い込まれているということなのだろう。

とはいえ、ぬうん通信は多くのうんたちが見ている公の広報物だ。そこに個人の感傷を載せるという、こんないい加減なことでいいのだろうか?発行数の減少が危ぶまれて仕方がない。

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