ぬうん通信

ぬうん通信 vol.110 (2021.1.20.Wed)

特集!傷を負ったうんたち②

傷を負ったうんたちを紹介する特集の第二回目である。前回は、歯医者に裏切られた「逃亡者(のがれもの)おうん」を紹介したが、今回は、怪物と暮らすことを余儀なくされた哀れなうんの話である。

無邪気に遊んで楽しくやっているうんたちをよそに、翼の折れたウンジェルたちがいることを忘れてはならない。

前回の記事はコチラ!

参考:「特集!傷を負ったうんたち①」

「論理の通用しない相手、それが『怪物』なんです」

今回、インタビューに応じてくれたU氏の第一印象は、どこにでもいる成うんという感じだ。待ち合わせ場所の喫茶店に入ってきたとき、マスクでメガネが曇ってしまうのを恥ずかしそうにしていたのが印象的だった。

そんなU氏は現在、ひとつ屋根の下で怪物と暮らす生活をしているという。

「私たちの論理が全く通用しない相手、それが『怪物』なんです。」と、U氏は自嘲気味に笑いながらポツポツと話し始めた。

U氏がその怪物と暮らすことになったのは、2017年のことだ。当時、その怪物はまだ怪物の素顔を見せることなくひとりで暮らしていたという。身寄りもなく、ただ不安を感じながら日々暮らしていた。

そんな怪物を見かねて、U氏は彼を支えるために一緒に暮らすことを決断した。暮らし始めた当初は、怪物は控えめでおとなしい様子であった。

ところが、半年ほど経った頃から、自分に都合のよいことばかりを「正しい」と考えているような部分が見え出した。U氏や周囲の人の意見に全く耳を貸さず、いざ困った時にだけ一方的に助けを求める。そして、少し経てば助けてもらったことなど忘れて、再び「自分は正しい」という殻に閉じこもる。怪物の世界には己以外いないのだ、だから怪物は怪物と呼ばれているのだ。

怪物と暮らす苦労は一言では表せません。「精神的苦痛」と言ってしまえばそれまでですが、毎日毎日何をしていても怪物のことが頭から離れません。怪物にされた嫌なことが常に頭につきまとってきて、怒りで震えが止まりません。

そのうちにまだ起きていない嫌なことを想像しだします。あいつだったらこういうことをしてくるんじゃないか、こんなことを言ってくるんじゃないか、と想像をして、その想像にまた怒りを覚えるという全くもって無益な思考回路ができあがってしまうんです。そんな時は、ひとり暗い部屋でローソクの火を見つめながら、なるべく余計な考えが浮かんでこないように頭をからっぽにしようとしますが、それでも気が付くと無益な想像が始まっているんです。

最も苦しかった時は、本当にきつくて自分がうんではなくなってしまうのではないか、と不安を覚えたそうだ。

感謝と反省が足りない・・・。

「怪物には基本的に感謝と反省が皆無なのだと思う」とU氏は言う。基本的に相手を思いやるということがないから、自己中心的なふるまいばかりになる。

では、実際にU氏は怪物に何をされたのだろうか?その一部を画像を交えて紹介しよう。

①寝床を占拠

U氏の寝床にズカズカと上がり込み占拠する。

②真夜中のご飯要求

夜中であっても構わずにご飯の支度を要求するパワハラ行為。

③おもむろに体をすり寄せてくる

おもむろにU氏に体を寄せるセクハラ行為もあったという。

U氏の苦悩は続く・・・。

現在、U氏は怪物と離れるために新居を探しているところだというが、状況はそれほど簡単に好転しそうもない。

どうやら、怪物は私について来るつもりのようです。

U氏の苦悩は終わりそうにない。

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