うんまちゃん、多摩川で目撃される!
恐るべき事態が起きてしまった、と言えるかもしれない。引き続きうんまちゃんの捜索を行っていたところ、「赤い服を着たにゃーちゃんが多摩川周辺で中年男性と一緒にいるのを見た」という目撃証言が出てきてしまった。
「多摩川周辺にいる中年男性」ということは、考えたくはないが、十中八九、ルンペンということになるだろう。
ルンペンの中には、人生を恨み自暴自棄になり何をしでかすかわからない連中も多い。また、社会から隔絶している寂しさからなのか、にゃーちゃんと共に暮らす者も多い。
うんまちゃんがそんな連中にひどいことをされたり、同棲を強要されたりしていないかと不安が募るばかりだ。
うんまちゃんはなぜ多摩川へ行ったのか?
前号では、うんまちゃんを川崎へ運んできたトラック運転手が、 「多摩川の近くはルンペンの巣窟だから近寄らないんだよ」 と注意したという情報をお伝えした。
それにも関わらず、どうしてうんまちゃんは多摩川へ行ってしまったのだろうか?
うんまちゃんに詳しいうんランドの関係者は、この件について次のように語った。
うんまちゃんは長らく玉千代氏の所有する土地に住んでいました。「多摩川」という名前の響きになつかしさを覚えたのではないでしょうか。
なるほど、うんまちゃんは長らく玉千代氏の所有する土地に住んでいた。ところが、玉千代氏が火あぶりになったことで、「帰るべき場所」を失ってしまった。「風になる」と言い出したのも、「帰るべき場所」を失ったという寂しさをふっきるためなのかもしれない。
「行ってはいけない」と言われても、抗うことのできない郷愁の念に駆られてしまったうんまちゃん。なんといとおしいことか!
うんまちゃんの捜索は続く
冒頭の目撃証言を元に、多摩川周辺を重点的に捜索している。新たな情報が入り次第すぐにお伝えしたい。