ぬうん通信

ぬうん通信 vol.73 (2020.10.27.Tue)

うんまちゃんの醤油づくり始まる!

うんまちゃんが醤油職人の佐山幸吉氏に弟子入りしてからまだ日は浅いが、すでに醤油づくりは始まっている。

若旦那の思い

うんまちゃんの弟子入りについて、幸吉氏の長男で醤油工場の経営者である若旦那の思いはひとしおである。

私の父は醤油界にその人ありと言われた醤油づくりの名人です。でも、その血を受け継いでいるはずの私には醤油づくりの才能はなかった。代わりに私は経営の方に専念して、なんとか父の作った醤油をたくさんの人に届けるための手伝いをしています。父ももう年ですし、いつまでこの醤油づくりができるかもわかりません。どうにかこの醤油を受け継ぐことのできる逸材を欲していたところでした。そんなときに、まっすぐなまなざしをしたうんまちゃんがやってきてくれたんです。

ゆくゆくはうんまちゃんに醤油づくりを担う存在になってほしいという思いが透けて見えるようだ。

醤油づくりの原点

名人である幸吉氏によって、うんまちゃんに醤油づくりが仕込まれている。漁師の町銚子が産んだ一本気な醤油職人の教えにうんまちゃんは応えていけるのだろうか?

ぬうん通信編集部では、さっそく修行の様子を取材することができた。

んじゃあ今日から醤油づくりをみっちり仕込んでやるからな、覚悟しろいうんま!

へぃっ!おっ師さん、お願いしやすっ!

まずはおめぇ、どんな醤油を作りてぇんでい?

うんまは源じいさんの教えのとおり、おんどれの獲った魚におんどれの作った醤油をかけて食べたいんです。

てことはぁ、刺身醤油が作りてぇんだな。

へぃっ!

んじゃあ聞くが、刺身醤油ってのはどんな醤油だ?普通の醤油とはどうちげぇんだ?

う~んとぉ、え~とぉ、わからないわけではないんだけどぉ・・・。

いいか、刺身醤油ってのは普通の醤油に出汁やなんかを加えてコクを出した醤油のことだ。だから、最初から刺身醤油を作るってこたぁねぇんだよ。

えぇーーーー!?うそでしょーーーー!?

最高に深い醤油を作るんだよ。そうすりゃぁどんな刺身にも合う奇跡の一滴ができるぜ。

おっ師さん、お願いしやすっ!

うんま、おめぇがやるんだぜ。

えぇーーー!?うそでしょーーーー!?

醤油の作り方をざーっと説明するから、よっく頭に叩き込んでおきなぁ。頭に叩き込んだもんが体に染みついてくるようになったらいっちょまえの職人だ。

へぃっ!がんばりやすっ!やってやれないうんはないっ!

んじゃあ説明するぜ。まず原料となる大豆と小麦の下処理をする。大豆はこっちのでっけぇ鍋で蒸して、小麦はあっちのでっけぇ鍋で炒ったあと細かく砕く。柔らかくホクホクになったこいつらを混ぜ合わせる。んでもってそこに麹を入れるんでぇ。麹は醤油の命だからな、この辺から醤油の息づかいが聞こえ始めるぜ。麹菌が増えてきて醤油の呼吸が深く大きくなってきたら、塩水を加えてもろみを作るんでぇ。このもろみを熟成させていくと・・・。

しゅぴーしゅぴーぐごーぐごー・・・ぷしゅー!

なんでぇ、すやすや寝ちゃってるじゃねぇか。仕方ねぇうんまだな。おい、ばあさん、毛布かけといてやれ!

うんまちゃんの修行は続く。

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