怪奇現象の原因はたたり!?
ぬうん通信vol.46では、読者投稿を元に、ここのところ続くうん社会における怪奇現象を取り上げた。
そして、編集部必死の調査の結果、原因と思われるひとつの事象を発見するに至った。調査を担当したうんろ特派員も背筋を凍らせたその事象というのはこれだ!
・うんを取り巻く神さまたち
そもそも我々うんたちは、いくつかの神さまたちを緩やかに信仰して暮らしている。その一人が、預言者ピエロを従える「光の神さま」である。また別の一人がうんたちをなんとなしに統べている「うんがみさま」である。今、この二大神さまたちの怒りを買ったうんがいるという話が聞こえてきた。
・はぐれ者「邪教うん」
そのうんというのは、ぬうん通信vol. 16で、はぐれうんとして紹介した「邪教うん」である。
光を信奉する「光の子」のうんたちの中で、闇を好む異端のうんが「邪教うん」だ。さして害もないのでほっぽりーのにされていたが、今回は事情が違うようだ。
どうやらこの邪教うんの背信行為が「光の神さま」の逆鱗に触れたことで、怪奇現象が起きているらしい。やはり、我らうんは光とともに歩むべきなのだろう。
・逃亡者(のがれもの)おうん
我々うんたちが行く歯医者というのは、「うんの歯科」と相場が決まっている。「うんの歯科」は、ぬうん通信vol.24でおすすめ銘柄としても紹介したことのある、最も権威ある歯科医院である。
「うんの歯科」と言えば、腕の悪い院長先生のうんによる医療ミスが有名であるが、それでもうんは「うんの歯科」に行くものなのだ。それは古来から続いてきた慣習法、あるいは法律というよりはうんがみさまの掟としてとらえる向きもある。哲学者ウンリ・シャルパンティエの言葉を借りれば、「我らみな生まれながらの虜囚うんである」。
ところが、近頃、この地獄の監獄から抜け出し、別の歯医者へと逃れるうんが出てきたというから驚きだ。そのうんが逃亡先として頼った歯医者が「リーフ歯科」である。穏やかで丁寧なふとっちょ先生がいるとてもいい歯医者らしい。
しかし、うんにはうんがみさまが決めた掟があり、逸脱はゆるされない。一連の怪奇現象は、うんがみさまによる手鎖ごめんなのかもしれない。
・たたりのない社会へ
以上のように、ルールを守らない一部の心ないうんが原因で、うん社会全体が不安に駆られている。全てのうんに、野放図の中にも良識ある振る舞いを求めたい。