ぬうん通信

ぬうん通信 vol.148 (2024.10.15.Tue)

うんがゆく!「大北海道展」の立ち回り大全!

秋と言えばどうしたって食欲の秋、うんたちの胃袋からも「もっとよこせ、もっと食わせ」と怨念のようなうめき声が聞こえる。そんなうんたちのどす黒い食欲を満たしてくれるのが「大北海道展」である。

今号では、永久保存版「『大北海道展』の立ち回り大全」をお送りする。

これを読めば、広大な展示会場にひしめく色とりどりの北海道たちをどのように胃袋に収めていくべきかがはっきりとわかるはずだ!

1.まずはソフトクリームをやっつけろ!

北海道の大地にように広い会場をさまようにはまずは体力が必要だ。会場に着くと、目には海鮮たちが放つまばゆい光と、肉の焼ける匂いが挑戦者たちの五感を麻痺させてくる。こんなところに無抵抗なままでいたらすぐに死んでしまうのは必定だ。だからこそ、まずは海鮮と肉に負けない体力が重要になってくるのだ。

そこで最も適しているのがソフトクリームだ。北海道の牛乳たっぷりで作ったソフトクリームを会場でむさぼれば、冒険が始まったことを実感できるに違いない。ソフトクリームでクールダウンすることで、見渡す限りの北海道展の大地に落ち着いた気持ちで打って出ることができるというものだ。

2.海鮮丼を選び抜け!

北海道展に行って海鮮丼を買わないという選択肢は皆無に近いだろう。あれだけの海の宝石を見せつけられて心を惑わされずに済む者なぞ、この世界のどこにも存在しない。

しかし、海鮮丼は北海道展の本丸であるだけに多くの店舗が出店している。値段にはややばらつきがあるものの種類や見た目は大きく変わらないため、徒手で臨んだ輩は「行列ができていたから」「並ばずに買えそうだから」「他より少し安かったから」「たまたま売り子に声をかけられたから」という理由で決めてしまう。それでも帰って食べてみればそれなりにうまいのであるから、自分が失敗したことにすら気づかないという顛末だ。

このような失敗をしないために必要なのは、次に紹介するポイントだ。

①何を食べたいのかを明確にするべし!

北海道の海鮮丼の目玉は、「カニ」「ウニ」「イクラ」に分けられる。この三種の神器うち、今日はどれを重視するのかを自分の中で見定めることが重要だ。なぜなら、どれに重点を置くかを決めることで数ある店舗の中から今の自分にふさわしい店舗を選ぶことができるようになるからだ。海鮮問屋は複数あるが、看板や店名をよく見ると何を売りにしているかがわかる。

例えば、「カニ漁師の海鮮屋〇〇」「ウニと言えば△△屋!」「厳選イクラのおいしい店」のように、自店が売りとするメインの食材を看板に書いている店が多い。今日はカニで攻めるぞ!という気持ちなのに、ウニを売りにしている店で三色丼を買うのはナンセンスだ。ウニに力を入れている分、カニはそこそこということが往々にしてあるのだ。

だからこそ、自分の今日のコンディションをはっきりと自覚していこう。そうすれば、値段や行列に左右されない正しい選択をすることができるだろう。

②2つ目の海鮮丼は別店舗で買うべし!

もし海鮮丼を何個か買う場合は、めんどうであっても別々の店舗で購入すべきである。ポイント①で示したとおり、海鮮丼屋にはそれぞれ得意な食材がある。同じように見えるカニ・ウニ・イクラの三色丼でも、店舗によってその味のバランスは大きく異なるのだ。

だからこそ、同じ店で三食丼を2つ買うのではなく、例えばウニの店とカニの店で1つずつ買うことで、よりうまいウニとカニにありつけることができる。実際に食べ比べてみると、2つの海鮮屋の味が全く違うことに気づくだろう。

③イクラという罠

ほとんどのイクラはおいしくない。これは誰しもが認めるところだ。異論は存在しないはずだ。グニョグニョした食感の粒を噛むとプチッという感触とともに生臭いトロッとしたものが口に広がる。生臭さに負けそうになるので生臭いと判断する前に慌てて酢飯をかっこむ。その結果、海鮮丼を食べているという高揚感でイクラのまずさを押し殺すことができる。

まずもって見た目が気持ち悪い。赤い玉の中に目玉のようなものがあり、それが糸を引きながら何百個も重なり合っているのだ。さらに値段が高い。高いからうまいだろうと思って食べると生臭い。イクラは基本的に食べる必要のない食材である。

では、なぜそんなイクラが三種の神器のひとつに数えられるのか。

それは、イクラはうまいからである。

ただし、それはほんの一握りのイクラだけである。「カニ」「ウニ」「イクラ」の三種の神器の中で最もアベレージが低いのがイクラだ。だから他の二種を売りにしている店のイクラはそれほどうまいものではない。本当にうまいイクラは物産ゾーンにある。したがって、うまいイクラが食いたい場合は物産ゾーンのイクラ専門店でイクラを買うことを強くすすめるものとする。海鮮丼という観点から考えると、イクラの入っていない弁当があればそれを買うのが吉である。

3.物産ゾーンはからめられてなんぼ!

海鮮丼を本丸とすれば、珍味や総菜が並ぶ物産ゾーンは「からめ手」である。一見、すっと通れそうに見えて実は巧妙な罠がたくさん仕掛けられていて、一度入ったが最後、無傷で抜け出ることはできない。だが、それがいい。

物産ゾーンでは、試食という罠に自らかかっていくのが正解だ。海鮮丼とちがい、このゾーンでは強い意志はいらない。すすめられるがままに試食をしていけば、これはうまい!というものに必ず出会うことができる。

特にうまいのがイカだ。イカはうまい。物産ゾーンではイカに注目しながら歩くといいだろう。

4.日本酒を用意しておくべし!

弁当や珍味をひとしきり買い漁ったら、いよいよ帰宅して一杯だ。ここでぜひとも欲しいのが日本酒である。やはり海鮮には日本酒が欲しいものだ。

しかし、うまいビールはコンビニで買えるが、うまい日本酒はどこでも買えるというわけではない。だからこそ、同じデパートの中で買ってしまうか、あらかじめ用意しとくのがよい。

5.甘いのも買えばいいんじゃない?

甘いもの好きのうんは甘いものも買うといいよ。

大北海道展また行こうね

北海道展のロードマップはいかがだったろうか。今回の大全をしっかり頭に入れて次回の「大北海道展」にも挑みたいものである。

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