うん理学研究所による補助金詐欺疑惑を追う!
今号では、ぺの勇退を機に発覚したうん理学研究所による補助金詐欺疑惑の続報をお伝えする。
発覚のきっかけは、ぺの引退!
事の発端は、みんなの嫌われ者ぺが現役を退くにあたり、我々ぬうん通信によって特集が組まれたことだった。
誰も注目していなかったぺの生い立ちや経歴をフューチャーするなど、ぺを深く掘り下げた取材を行った。その中で、とあるうん理学研究所のうんが「ぺの正体はペヤングである」という研究結果を発表していることを突き止めたのだ。
しかし、この研究結果は完全な誤りであり、そこから補助金を目的とした偽研究であることが発覚したのである。
うん理学研究所による記者会見
さらに、この偽研究はうん理学研究所による組織的なものなのではないか、という疑惑が広がった。そしてついに、この件に関して、うん理学研究所の所長が記者会見を開いた。会見には多くの通信社が集まり、その注目度の高さをいやがおうにも示していた。
<集まった主な報道陣>
なうん通信 | ナウな情報を伝える人気通信 |
にうん通信 | ニューな情報を伝える人気通信 |
ぬうん通信 | 正午(noon)に発行される人気通信 |
ねうん通信 | 寝ちゃったうんたち向けの業界通信 |
のうん通信 | 野良うんたち向けの業界通信 |
所長「当該うんについては厳正に処分・・・」
冒頭、司会者により簡単なあいさつがあったあとすぐに、所長自らマイクを取り次のように述べた。
当研究所は、うんに関わる複雑で深遠な現象を緻密にそして実直に追究する機関です。このたび、当研究所に所属するうんが方針に反するような粗雑な研究を行ったことは大変遺憾であり、当研究所としても再発の防止に努める所存であります。当該うんについてはすでに厳正に処分をいたしました。
なお、組織的な犯行であるという疑いについてはキッパリと否定をさせていただきます。多くのうんたち、また関係各位には大変ご迷惑をおかけし面目の次第もありません。ここに深くお詫び申し上げます。
話し終わったあと、膝を曲げながら正式なやり方でゆっくりとぺこりする所長のうんだが、そのしおらしい態度にひるむことなく、「当のうんの処遇は具体的にどうなったんですか!」と、うんろ特派員が鋭く切り込んだ。
当該うんの処遇につきましては、ぺの研究から担当をはずし、現在は元いた部署である「カップ焼きそば研究部」に異動となりました。
この処遇を聞いて、会見に集まったうんたちから「うそだろ」「正気か」「どこが厳しい処分なんだ」「クビじゃないのか」「もともとカップ焼きそばに関係していたのか」「カップ焼きそば研究部なんてあるのか!」「カップ焼きそばとうんは関係ないだろ」「ペヤング食べたくなってきた」という声が漏れた。
ペヤングタイム始まる!
ここで会見の途中にも関わらず、みんなペヤングが食べたくなってしまったので、理学研究所からペヤングとスープがふるまわれた。うんたちはみなさもおいしそうに「しっかり混ぜるとおいしさが全然ちがうんだよ」「あたい混ぜ屋でバイトしてたから混ぜるのうまいのよ」「スープがあると満足感がすごいね」とおしゃべりしながら食べ始めた。
各うんペロリとペヤングを平らげると、理学研究所によって用意されていた最終的な紙でそれぞれの口を拭いながら満足そうに笑っていた。
うんろ特派員、あらがう!
そのなごやかな雰囲気の中、まだ口をモグつかせながら発言したのは、我らがうんろ特派員だった。
「モグモグ、こんないたれりつくせりで通信社のうんたちにペンを置かせようったってそうはいかねぇ!こちとら70億の読者のうんたちを背負ってんだ!モグ」
この発言に、集まったうんたちはみなハッとしかけたが、ペヤングとスープのあまりの満足感にはあらがえず、これまた理学研究所によって用意された仮眠部屋へと誘導されていった。
そんな中でただ一人気を吐くうんろ特派員は、仮眠部屋へ向かううんたちの列に並びながら、「今日はやることがあるからこれでおしまいだが、たとえこの身朽ち果てようとも追及はやめないぞ」と誓うのであった。