ぬうん通信

ぬうん通信 vol.121 (2022.7.4.Mon)

緊急特集!「ぺよ!安らかに!永遠の嫌われ者ぺとは何か。」

©MIND WAVE INC. / illustrated by TSUMUGI MURASATO

この日が来るということはわかっていながら、実に残念なお知らせが届いた。みんなの嫌われ者として愛されていた「ぺ」との別れの日が告げられたのである。

そこで、今号のぬうん通信では、ぺとの別れを惜しんで、ぺを最大限に追究していくぞ!永遠の嫌われ者はどうやって生まれどこへ行くのか。ぺとの忘れられない思い出をしっかりとここに刻んでいこう。

ぺとは何者なのか?

ぺの発生について

ぺが我々うんたちの前に登場したのは、2022年1月7日のことである。「ごろごろにゃんすけ × 第52回高松宮記念」のコラボスタンプとしてうんたちに配布されたのが最初である。それから約半年にわたり、うんたちに嫌われ続けたぺ。彼のその姿もこれで見納めと思うと感慨ひとしおである。

ぺの扱われ方について

ぺは我々うんたちの前に姿を現したその日からすでに嫌われていた。あの伝説の「すけ」を彷彿とさせるその図々しい態度と憎らしい顔つきが原因だろう。

ごろにゃんすけと二人でドヤァっとしているのに、「こらっ!ぺ!お前はどやするな!」と怒られるのはぺだけであった。他のみんなは許されているのに、「ぺっ!お前だけは許さんっ!」とあからさまな差別的扱いを受けることも日常茶飯事であった。

ぺの容姿について

©MIND WAVE INC. / illustrated by TSUMUGI MURASATO

ご覧のとおり、ぺの頭には謎の通気口らしきものが付いている。これがいったい何なのか誰にもわからなかったし、そもそも誰も興味がなかったのであるが、うん理学研究所の研究によると、どうやらこれは通気口ではなく、排水口であることがわかったらしい。研究に携わったうんに聞いてみたところ、

ぺの胸に書かれた「ぺ」の文字と、白く真四角な顔からピンと来ました。ぺはペヤングなんですよ。だから、あの排水口は、麺の湯切りのためのものだったんですね。証拠?そんなものありませんよ。ぺはペヤングなの!

とのことだった。

(実はこのうんの推測は間違っていることが発覚したのだが、それはまた後で記すこととする。)

ぺの生い立ちについて

これからぺの生い立ちについて書いていくが、ここから先は涙なくしては通れないので、読者のうんたちは各うんハンケチを用意して臨んでもらいたい。

この写真はファミリーマートのファミペイのキャラクターである。彼もまた別のぺとして生きているのだが、実は彼がぺの父親であるという噂がある。あくまでも噂の域を出ない話であるが、ファミペイのぺを見たぺが「お父さん・・・」とつぶやいたのを目撃したといううんの報告が上がってきている。その目撃者であるうんによると、ぺは生まれた時からお父さんのぺと生き別れになっており、祖父母の元で育てられた、いわゆる「複雑な家庭」の子供だったというのである。

そんな生い立ちにも関わらず、苦労ひとつ見せずに常に明るく図々しい姿を見せるぺに涙するうんが続出したのである。ぺの持ち前の煩わしいほどの陽気さが、否が応でも降りかかってくる影を払いのけたのだと思うと、目頭に熱いものを感じずにはおれない。

うん理学研究所の研究は誤り? ぺの正体がついに判明!

先ほど述べたとおり、うん理学研究所のうんへの取材の中で、ぺはペヤングであるという論が展開された。その真偽を確かめるため、ぬうん通信きっての敏腕記者うんろ特派員が取材を始めた。すると、すぐにぺの正体が判明し、うん理学研究所の研究が誤りであることが白日の下にさらされた。その内実について詳しく見ていこう。

ぺの本名は「ペガスター」

ぺについて取材をしたうんろ特派員に取材の経過と結果を語ってもらった。

高松宮記念とのコラボスタンプだったので、ぺは何かのキャラクターだろう、と推測しました。そこで、「高松宮記念・キャラクター」という項目で調べたところ、ぺは高松宮記念が開かれている中京競馬場の「ペガスター」というキャラクターだということが、ものの2分でわかりました。

頭部の髪型?について

続いて、うん理学研究所のうんには「排水口」とされていた頭部についてはどうだろうか?

これについても2分でわかりました。ペガスターの頭部は、中京競馬場が誇る名物観覧席であるスタンド「ペガサス」を模したものであることが判明しました。雨天の時には屋根になるのはもちろん、ソーラーパネルが設置されているため、場内の電力をまかなうための発電も行えるシステムとなっています。ハイテクですね。

ちなみに、ペガスターという名前もこのスタンド「ペガサス」に由来しています。

スタンド「ペガサス」
(名古屋競馬株式会社HPより)

いつでもぺに会える!

うんろ特派員の取材により、ぺは中京競馬場のペガスターであることが判明した。ということは、我々はその気になれば、もしそういう気分になることがあれば、仮に会いたいと思うことが万に一つもあるのであれば、またいつでもぺに会えるということだ。実に嬉しい取材結果となった。

新たな疑惑・・・うん理学研究所の捏造!?

さて、うんろ特派員の剛腕により、ものの数分でぺの正体がわかった。しかし、ここで新たな問題が沸き上がってくる。 うん理学研究所のうんは、調べればすぐにわかるようなぺの正体について、なぜペヤングであるなどという奇説を唱えたのだろうか?

うん理学研究所と言えば、うんたちの健康やウンガーマネジメントに関する研究、はたまたUNMA(未確認うん生物)の追究など、実直で精密な研究で知られている。悪いイメージのあるうんは少ないだろう。

ところが、ここに一つの疑惑が生まれた。うん理学研究所の行う研究は多岐にわたるが、なんと一定の研究成果の出た分野には補助金が支払われるというのである。現時点ではあくまでも憶測の域を出ないが、当のうん理学研究所のうんは補助金獲得のための研究成果を焦るあまり、安易な推測に基づく研究をしてしまったのではないだろうか。いわば、この案件は補助金を狙った詐欺事件の疑いがあるのだ。

とすれば、これがうん理学研究所の組織的犯行なのか、当のうんの個人的な犯行なのかも気になるところである。ぬうん通信では、うん理学研究所の黒い疑惑について、これからも全力で取材を継続していく予定である。

まとめ

ぺとの別れを惜しむ緊急特集は思わぬ形で展開を遂げた。ぺの正体がわかればもう別に惜別の念もなくなったし、新たな疑惑のほうを追いかけていくこととしよう。

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