ぬうん通信

ぬうん通信 vol.154 (2024.11.25.Mon)

玉千代氏は伝説のスパイだった!?

先日ようやく解決を見た「変態エアロビ男事件」だが、その熱も冷めやらないうちに玉千代氏に関するとんでもない噂が編集部に入ってきた。

その噂というのは、「玉千代氏は実は伝説のスパイだった」という都市伝説のような話だった。実のところ、このあまりに突拍子で荒唐無稽に聞こえる噂に対し、当初我われ編集部はなかなか本腰を入れて取材する気にならなかった。だが、玉千代氏に関する記事で発行部数を稼いでいる手前、無視するわけにもいかず手の空いているうんを使って適当に調べさせてみた。

すると、予想に反して、少し調べてただけでもこの噂が決して陰謀論まがいの都市伝説ではないことがわかったのだ。

伝説のスパイ『ターマ・ヤン』とは・・・

冒頭でも触れたが、もう少し詳しくこの噂について解説していこう。

かつて、1980年代に世界を股にかけて暗躍した一人のスパイがいた。その男の名は『ターマ・ヤン』、アメリカCIAのスパイと言われている。出生のルーツはベトナム系とも中華系とも言われているが確かなことはわかっていない。70年代のベトナム戦争がきっかけでスパイとなった、実は中国の二重スパイである、いや二重スパイと見せかけた三重スパイである、そもそもそんな人物は存在しないなど、様々な憶測の飛び交う伝説のスパイである。

時代は冷戦真っ只中、地球を何十個も破壊できるほどの核爆弾が世界各地に配備されていた時代だ。

通常、スパイというものはその国の利益のために動く。しかし、ターマ・ヤンが伝説と言われるのは、彼はアメリカのスパイでありながら、アメリカのためだけでなく、ましてや自分のためでなく、世界のために命を賭したからである。

彼について残された記録は皆無だが、世界中の人々の口伝として彼の功績が伝えられている。中でも、 彼のもっとも大きな功績のひとつと言われているのが、冷戦終結宣言がなされた「マルタ会談」を実現させたことである。

マルタ島に潜入!

インディペンデンスガーデンの猫の像(マルタ島)

口伝によると、単身、「猫の楽園」と言われるマルタ島に潜入したターマ・ヤンは、一帯を取り仕切るマフィアに捕まり拷問を受けつつ、カーチェイスしつつ、美しき白猫と恋に落ちつつ、その白猫に裏切られつつも、島に暮らす猫たちをなんとか粘り強く説得した結果、最終的に冷戦終結への協力を取り付けることに成功した。これにより1989年のマルタ会談が実現し、ゴルバチョフ・ブッシュによる冷戦終結宣言がなされた、とのことだ。

第二次世界大戦終結後の「ヤルタ会談(1945)」で鮮明になった東西の対立は、やがて猫の楽園で行われた「マルタ会談(1989)」で終結を見た。その裏には、熱き魂を持ったひとりの男の存在があったのだ。

忽然と姿を消す伝説のスパイ・・・

しかし、この活躍を最後にターマ・ヤンに関する情報は一切出なくなる。東側から恨みを買って消された、機密情報を知りすぎたので西側に消された、島で暮らす猫たちに混ざってのんびり暮らしている、 名前を変えてアジアに潜伏している、 などの噂はあるがいずれもはっきりとはしない。どの噂もさもありなんといった感じだが、編集部として信用するに足る情報にたどり着くことはできなかった。

ターマ・ヤンは玉千代氏と同一人物!?

そして、今回にわかに流れている噂というのが、この伝説のスパイ「ターマ・ヤン」と玉千代氏が同一人物ではないのか、というものなのだ。しかし、その根拠はいったい何なのだろうか。

コードネーム "Miracle”

最も大きな根拠となっているのが、ターマ・ヤンが現役時代に呼ばれていたコードネームである。ターマ・ヤンのコードネームは"Miracle"であったという。もともとは別のコードネームだったようだが、絶対不可能と言われたミッションをことごとく成功に導いたことで、いつの頃からか"Miracle”に変わったのだという。

"Miracle”と言えば、玉千代氏の通り名は「茶色い奇跡」。この奇妙な一致が偶然なのかどうかは不明だが、共通するのは二者がともに常人では決して成しえないことを成しているということである。

納得の器の大きさ

思えば、先の「変態エアロビ男事件」で見せた器の大きさは、凡人ではとても考えられない程の大きさであった。何か大きなことをやってのけたことのある人物のものである。玉千代氏が、かつて「ターマ・ヤン」として世界平和の実現に寄与したのだとすれば、たかだか衣服のくんかを捏造された程度のことは屁でもないはずだ。

玉千代氏がかつて世界を平和に導いた男「ターマ・ヤン」なのだとすれば、玉千代氏から漂う、余裕・穏やかさ・思慮深さ・品格・芯の強さ、そういった性質の裏付けがなされたように感じる。玉千代氏の器の大きさに納得できる思いだ。

玉千代氏は語らず・・・

沈黙の玉千代氏

この件について玉千代氏に直接のインタビューを試みたが、予想通り、氏は沈黙したままだった。

しかし、その目はまるで「伝説は伝説のままにしておくのがいいのさ」と言っているようだった・・・。

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