タうんミーティングが開かれる!
最近のうん社会では、これまであまり起こらなかった小競り合いや衝突が相次いでいる。実際に、うん役場に報告される「うんとうんとが一触即発になっている場面」の目撃件数も増加傾向にある。
こういった現状を受けて、先日、うん役場が管理・運営するゔんかセンターにて、「余裕と思いやり ウンガーマネジメントの必要性」と題してタうんミーティングが開かれた。
10万人のうんが集まる!?
ゔんかセンターには多くのうんたちが押し寄せ、会場に入れないうんが10万はいたということだ。ウンガーマネジメントに対する関心の高さがうかがえる。また、豪華なパネリストもうんたちを惹きつけた理由のひとつと言えよう。
以下が当日、壇上で意見交換を行ったパネリストたちである。
・心理カうんセラーのうん
・うん理学研究所の職員のうん
・うんの癇癪のメカニズムを研究する『ウンガーマネジメントセンター』所長のうん
・ふんすけ音頭の振り付け指導を行っているうん
・角刈り九人衆の中でも酒が入ると短気で手が付けられなくなるうん平
・一般参加者として主婦うんのうん
このような豪華なパネリストたちを中心に、今うんの自尊心がいかに肥大化しているかについて話し合われた。
白熱した議論を追う!〈前半〉
タうんミーティングは以下のプログラムに沿って進行され大いに白熱した。
タうんミーティング「余裕と思いやり ウンガーマネジメントの必要性」
1.開会宣言(ゔんかセンター長)
2.うん、その肥大化する自尊心
3.あいさつのできるうんたれ!
4.ごめんを言えるうんたれ!
5.正しいウンガーマネジメント
1.開会宣言( ゔんかセンター長)
10万以上のうんが集まるタうんミーティングはゔんかセンター長による開会宣言で幕を開けた。
みなさん、こんにちは!(・・こんにちは)あれれ、声が小さいようですね。もう一度、こんにちは!(こんにちはっ!!)はい、ありがとうございます。私がこんな小学生じみた挨拶をしたのには理由があります。本タうんミーティングでは、 「あいさつのできるうんたれ!」というプログラムが予定されています。挨拶は心の絆ができる最初のとっかかりです。昨今、うんの心の乱れが盛んに言われています。たとえ、心の絆なぞというものが幻想に過ぎないものだとしても、粗悪なセーターのようにすぐに綻んでいくものだとしても、それでも共に過ごした時間というものが、うん同士の愛着を強めているのもまた事実でしょう。私は安物のセーターは着たくない。すぐに綻んでいくものにはなかなか愛着を覚えられないし、愛着あるものが綻んでいくのを見るのも嫌だからです。今私があえて挨拶を取り上げたのは一種の比喩ではありますが、愛着あるものを大切にする気持ちというをもう一度思い直してみて欲しいのです。
えー、半分くらいのうんが寝ちゃったので、私の話は以上としますが、タうんミーティングというこの初めての試みをすばらしいものとしましょう、という呼びかけでもって開会宣言とします。
この後、かろうじて起きているうんが周りにいる寝ちゃったうんたちを起こすことでタうんミーティングの主題である議論に移っていった。
2.うん、肥大化する自尊心
記念すべきタうんミーティングの最初の議論は、この人のこの発言によって口火が切られた。
どうも、心理カうんセラーをしているうんです。最近、 私の所へカうんセリングを受けにくるうんの中で、卑屈なうんが増えてきたように感じます。自分の考えに固執して、こちらの意見を聞こうとしないというケースがよくあります。
心理カうんセラーのうん
この意見に対して、他のパネリストたちも似たような事例を挙げ、確かにこういった問題が多く起こっていることを共有した。
そこで、議論は、「なぜ卑屈なうんが増えたのか?」という次のステップへと移った。
まさにプログラムのタイトルどおりで、うんの自尊心が肥大化しているように思います。尊大な態度のうんがうん社会を乱しているのではないでしょうか。自分が大きくなりすぎて、相手のうんに対して思いやりを持てないんですよ。
『ウンガーマネジメントセンター』所長のうん
この発言に対しては、会場全体から賛意を示す大きな拍手が上がった。
続いて議論は、このような自尊心の肥大化をどう鎮めて行くのかという問題に進んだ。
私の専門は科学ですが、時に言葉には科学では及びつかない力があると思います。どういうことかというと、我々うんには素晴らしい慣用句があります。「うんのくせに」という言葉です。「うんの分際で」という意味ですが、まさにその「分際」をわきまえないうんが増えているのではないでしょうか?我々がうんとしての分際を自覚する必要があります。私たちは「うんのくせに」なのです。
うん理学研究所のうん
この主張に対して、会場の中だけでなく、外にいるうんたちやパブリックビューインングをしているうんたちもみな大きくうなずいていた。
そして、議論は次のプログラムへと移っていくこととなった。その模様は、次号でお伝えする。